「京ことばかるた」どうどす?
仕事仲間のイラストレーター中村三奈と「京ことばかるた」なるものをつくった。
京都で仕事をしてもう12年。しかし京都の老舗の「うちは100年どす」「300年どすわ」というお話を聞くと、私などまだまだペーペー。大阪で育ち大阪で仕事をしてきた私だが、10年を過ぎて今やっと京都の魅力に気づき、しびれている。町並みや風習など古い伝統がどんどん失われていく中で、とても惜しいと思うもののひとつは「京ことば」だ。冷たいと思われがちな京都の人の裏に隠された、相手を傷つけない言い回しや、距離を保つことばは、本当に面白くそしてかっこいい。

このエッセイの始めに書いたような『・・どす』とか『・・どすわ』という言い方は、実は日常的にはあまり使わない。かなり年配の方が使っておられるか、舞妓さんか、観光客相手のおみやげ屋さんなど限られたところでしか耳にしないことばだ。私たち昭和2桁世代や平成生まれの若い人たちはまず使わないし、知らないので京ことばをしゃべることができない。京都で使われる言葉は、今では大阪弁とほとんど似ている。昔ながらの京ことば、例えば『行かなんだ』は『行かへん』、『きやへん』は『きーへん』というように、若い世代を中心にアレンジされ変わってきていると、社会言語学などの研究でも指摘されている。このままでは京ことばは普通の生活の中では消えてしまうのではないだろうか?こんなに面白い言葉なのに・・・と、私は危惧している。

関西弁(大阪弁)がお笑いブームやマスコミへの露出で全国的に認知されている中で、意外に京ことばは認知度が低く、たまに京都が舞台のTVドラマなどで話されると、とってつけたような京ことばの、
まことに不気味なイントネーション!京都の人はみんな「なんや気色わるいわあ〜」と言っている。

京ことばが消えそうになっている今、観光客も京都の人たちも、改めて京ことばを聞き直してみることは、非常に意義があるのではないか?勉強ではなく、遊びながら耳で聞きゲームとして競うかるたは、京ことばの楽しさを再発見するには、最も適しているのではないか。そんな思いから京都生まれの中村三奈とふたり苦しみながらも楽しみつつ作りました。

この「京ことばカルタ」だが、「2006年カレンダー」と合体させてつくってみよう!!と言ってくださる奇特な会社(株)遠藤写真工芸所さんのお陰で、ただいま絶賛販売中です。

また、カルタの音声を聞きたい方はこちらへ

京ことば独特のリズムや言い回しは楽しく、子どもから大人まで、笑いながら楽しんでいただけること間違いなしです!みなさん買ってね〜!
(2005.11.1)

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